鏡に映る自分を見るように

ジャニーズが日本のカウンターカルチャーとして存在することに興味がある大人

加藤シゲアキが6人時代のことを語ることについて(NEWS WHITEコンサート)

NEWSへの愛が止まらない。

今回のNEWSコンサートは同担とも入ったし、関西担とも入ったけれど、
同担とは「シゲアキかわいい」で盛り上がった。
しかし、他のグループ担とは意見が全く違って、
中と外の温度差を感じずにはいられなかった。
単純に言えば「シゲアキかわいい」が通じない。
NEWS担なら「シゲアキかわいい」は同意してもらえるだろうけれど、
まだ道は遠いと言わざるを得ない。

今回のコンサートサイズがアリーナで構成していることもあって、
東京ドームではどのように変えてくるのかと期待していたけれど、
思ったよりもアリーナ構成のままだったのは驚きだった。
10周年のコンサートはセンステがメインで、
ドーム修正しやすかったのかもしれない。
あれは、アリーナからドーム仕様に変更していたから、ちょっとショックだった。
他グループの担当から「簡素なセットだね」といわれて
やっぱり悔しいけどその通りで、
私も嵐とかエイトもSMAPも行ったことあるから簡素なのは分かっている。
その中でキューブ型のトロッコを出してバクステ代わりにしたり、
予算の中での彼らのできる限りの工夫が見られたと思う。
そして何よりもパフォーマンスがドームサイズだったと思う
(もっと上を見てとかはちょっと思うけど)。
音源で聞いているものよりも、ステージ上で見せたものの方が良かった。
伝わってくるものがあった。
これができるから、ドームで開催することが許されたんだと思う。
ステージパフォーマンスがドームサイズだったのは、
明らかに6人時代での経験によるもので、
4人体制として再スタートを切っても、
その時代の経験が消える訳ではない。
彼らの体に刻み込まれている。悲しみも喜びも全て。
悲しみは、やはり「去っていった」という経験。
シゲアキが愛言葉の前に挨拶をして4人時代のことを触れたのだけれど、
そのことを他グループ担から「まだ言ってる」と言われることを飲み込むことはできない。


いつまでも6人の頃を引き出されては、
新規のファンがかわいそうというのも分かるけど、
バツイチの男に「前の結婚の記憶を置いて来て」とは言えないと思う。
古参が偉いというつもりはない。
でも、彼らの経験をふまえてほしいと思う。
バツイチなのは認めてあげてほしい。深く理解しろとは言わない。
ただし、悲しむ権利は彼らのある。
彼らの傷がまだ癒えないのであれば、
それをなかったこととして無理強いさせる権利はファンには無い。
そして、多分傷は癒えることは無いのではないだろうか。

TOKIOがグループの解散について、抜けるのは簡単で、
ビビを修復していくのが難しいとトキカケでジャニーズWESTに語っていたけれど、
修復できた傷はおそらく公に語ることは複数回無くていいと思う。
しかし、離別は別だ。
さけてしまった傷は、欠落を抱えたまま、傷口は塞がることは無い。
4年前よりも、おそらく傷は深くなっている。
もう、山下と錦戸が戻ることなんてあり得ないからだ。
離婚後に新生活がお互いが始めてしまい、
もう一緒に住むことは無いだろうという気持ちと似ている。
なぜ離婚という道を歩んでしまったのか、後悔だけは残る。
離婚しないという選択もあたかも知れない。
しかし、過去の自分はそのことに気がつかない。
この後悔は、なぜ6人の時にできなかったのか。
悔いつづけることでしか、前を向くことはできない。
語ることは、傷を見続けること。
その行為が、成長への扉を開く。
そのいばらの道をシゲアキは受け止めたのだと思う。
同じ過ちを繰り返さないために。

愛言葉の挨拶がシゲアキだったのは4人の中で決めたのではないかと思う。
本来であればリーダーの小山だと思うけれど、シゲアキがしゃべった。
手越と増田はおそらくあのような発言はしない。
あの二人は気持ちを言語化しないからだ。
小山はおそらく悲しみに流されてしまう。
だから、シゲアキだったのだろうと思う。
シゲアキは、言語化することで4人の悲しみを背負ったのだと思う。
いろんなことがあったけれど、
いろんなことがあったからこういう男たちになったのであって、
まるっと愛されるようであってほしいな。

一般受けを狙わずに、NEWSが好きな人が時代の主流になるようなムーブメントが起こせたらいいな。
NEWSはこのまま突き進んでほしいと思っている。