鏡に映る自分を見るように

ジャニーズが日本のカウンターカルチャーとして存在することに興味がある大人

Very Very HappyによるJUMPの特徴

各グループによって聞きたいタイミングが違う

今更ではあるがJUMPing CARを聞いている。
JUMPの歌は好きである。透明感が高くて、ちょっと元気が欲しいなって時に聞くには非常に心地よい。一時期の嵐のようであるが、嵐はもう少し屈折しているため、とてつもなく落ち込んだ時に聞くのが心地よい。ジャニーズWESTは能天気に行きたい時にはいい。加速度を増したい時。JUMPはもっと平常時でいいというか、アドレナリンは出さなくってもいいんだよという安定ソングな位置づけにいる(あくまでも個人的な見解です)。

JUMPing CARで一番気になった曲

JUMPing CARで一番惹かれたのは表題のVery Very Happyです。おお!なんか大人になった??JUMP!!!って思いました。
まず「切ない」。切ないといえば、前作のsmartの「切なさ、ひきかえに」ですが、今回のVery Very Happyは、それも次の段階にあるように思いました。恋する切なさから共にいる切なさという時間の経過を感じました。JUMPの曲に恋愛の要素は薄いなぁと思っていたのですが、あるとしても恋をする気持ちとか駆け引きとか、別れて辛いとか、学生気分だなっていうのが多かったと思います。それがここに来て同棲ソングというか共に生きる系を歌うようになったんだという驚きがありました。これはウェディングソングにも使えると思います。おお!ついにJUMPも結婚する年齢になったのねと思ったのですが、よく歌詞を聞くと通常のウエディングソングとは違う要素が見えてきて、今時じゃないか!!そしてそのイマドキ男子ソングをJUMPが歌うことがハマってる!と感動したのです。

Very Very Happyに見る男女間の距離

手を伸ばしてみれば君の手に触れるくらい すぐ側で歩いてる 未来地図 君と開く 大好きな時間
ここは、共に歩くって意味ですよね。密着してないところがイマドキかもしれませんが。ちなみに山田くんパート。山田くんのシャイさと相まっていますね。
うまくいかなくて立ち止まるときは 無理に空を見上げなくていいから
ここです!!無理に空を見上げているのは女性で、女性が頑張って前に進もうとしているのが前提なわけです。その女性に対して、肩の力抜いてよと語りかけるJUMPくん(有岡)。
僕の手を離さないで
ここも女性に主導権があります。手を離すかどうかは女性の自由で、伊野尾くんが離さないで…って訴えてくるわけです。
君を連れてく
この系の言葉は恋愛系の歌詞では良くあるけど、ようやく男性の意思が出てくるわけですよ。それも控え目に。かわいいフェイスで自由人の知念くんに言わせるのは心憎いところです。
You are my special とっておきの この夢をこの時を分かち合おう
終わらないWith you そうWith you ずっと口ずさんでいこう 同じ歌
Very Very happy my days
サビは全員で、ここが切ないところなのですが、「この時を分かち合おう」なんですよね。ここにグッときました。引っ張っていかないんです。共にいて、分かち合いが愛の形なんですよ。おお!!これが今の愛の形なんだって感慨深かった。
一人で歩いたらすぐ着く距離を 二人ゆっくりと歩いてく
晴れの日も雨の日でも 一緒がいいから
ここは裕翔くん。山田くんのパートと通じるものがありますよね。彼も寄り添い系ですもんね。急がせない。ゆっくりです。このスピード感も男性性の象徴のはずだったのに…
うまく笑えずに涙こぼすとき
ここは女性の気持ちを歌うパート。かなり強気な女性ですよね。薮くん担当。
無理に言葉探さなくていいから
ここも女性への気遣いです。無理しろ!男並みに働け!!と無理強いさせてきた男が歌うって素晴らしい。八乙女くんのパートです。
大切なのは僕の隣 
隣っていうのが、同等を示しています。ここのパートはスマートな優男、岡本圭人。俺じゃなくて僕というのもポイント。
君がいること
素晴らしい!存在の受け入れ!!!この一言に尽きる!!!!高木くんいいね!!
You are my special とっておきの 未来へと希望へと手を伸ばそう
繋ごうWith you そうWith you そっと数えながらいこう その笑顔
ここは全員パートで「未来へと希望へと手を伸ばそう」で繋ぐんですよ。君と共に。つなぐっていうことで、あくまでも引っ張らない。共にいることが全てになんですよね。
僕らのストーリー ページをめくろう
日だまりが揺れて この街を彩る
ここで、未来の生活感が出てます。共に生活している日常(読み込みすぎかな)。
最高な場所へ 君と 君とJUMP!!
これは最後フレーズですが、共に飛んで上昇していく気持ちで締められています。JUMPと自分たちのグループ名が入ってるのが良いですよね。JUMPらしい歌だ!って思ってもらえればいいな。

ウエディングソングの変化

ジャニーズのウエディングソングといえばSMAPライオンハートだと思うのですが、時代が変わったんだなぁって感慨深かった。時代はライオンハートではないわけです。僕が守らなくても、失ったものをうめてあげなくても、呆れるくらい側にいなくてもいい。距離感を保って、共に手をつないで、JUMPをするという関係性に変わっている。
あとは嵐のONE LOVEがありますが、あれも「幸せにするよ」ですからね。まだちょっと男性主体ですよね。

Hey!Say!JUMPの今後の方向性

今はまだ、キラキラ光れとかアイドル全開で歌ってますが、このVery Very Happyの世界観でグループの個性を出していくのは有りだと思う。しかし、この方向性ってアイドル性と相入れるのか??というところが心配である。 だって、俺様要素ってアイドルの鉄板じゃない??って思うわけです。嵐がどんなに植物的でも、松本潤というSな人がいて成り立っている部分は多分にある。そして、羊の皮を被った肉食系の櫻井翔がいる。JUMPはそういう肉食系の要素が薄いんだろうなって思う。誤解を恐れず言うなれば、全員が二宮相葉大野であるという、恐ろしさを秘めている。でも、きっとここにJUMPの未来があるんだと思う(予言)。男女の関係性が変化すると共に求められるアイドル像も変わるはず。
なんて、固いことを書いてしまいましたが、JUMPの可能性を知った一曲として記しておこうと思ったのでした。